転勤は当事者にとって大変である。勿論、辞令を出す側にも苦悩はこの大変さは、転勤経験のない方にはわからない。会社によるが、転勤一か月くらい前に辞令がある。独身の方や家族のある人、子供がある人、夫婦ともに転勤になってしまった人など、それぞれだが、その人の状況により様々な調整や準備そして手続きが必要となる。経済的負担も大きい。転勤のない人とある人とでは100万円以上経済的負担に差がでる場合も珍しくはない。今は独身でも家を購入している人も珍しくない。貸せばよい!、売れば?などという人は転勤経験のない人で完全に他人事として話しをしている。経済的な負担も大きいが日常も失う。つまり日々の生活を失うことになる。私の場合は買ったマンションに住めなくなり、おまけに転勤先の家賃の一部負担まであるのである。また、生活の状況により家族が一緒にいられない、子供が友人との時間を失うなどいろいろである。定年が近い場合、地元にいられないのいで退職後のプランニングが困難になる。など、引越し以外にも多くの負担が発生するのである。その一方、新しい世界へ一歩を踏み出せたり、新しい出会いがあったり、良いこともある。どう感じる、どの様に考えるかで、その後の人生に大きく影響する。転勤族は、転勤のない人よりも負担は大きいが、どうせ行くなら楽しく考えてゆくのが良い。
★毎日利用していた東京駅
さて、「高砂は、どんなところ?」だろうか?
そう思い職場の同僚などに質問すると、貴方様が働いている場所にもよるが、おそらく「高砂には、何もないよ」と言われる。
確かに派手さはない高砂だが、街を歩けば、どこか懐かしい空気感を感じる。きっと貴方も、いつの間にか好きになると思う。
2.気になる通勤は?
(1)通勤について
工場地帯のあるエリアへ通うなら山陽電車(山陽電気鉄道・サンデン)が便利だ。高砂工場エリアで主な最寄り駅となるのは、山陽電車・新井駅、高砂駅となる。残念ながらJR西日本の最寄り駅はない。その分、朝のラッシュもなく通勤は快適である。
★ご参考:山陽電車・神戸方面は、おおむね明石駅をすぎると空席が多くなる。
(2)主な会社の最寄り駅
①三菱製紙株式会社、カネカ株式会社の方は山陽電車・高砂駅。
②三菱重工業株式会社高砂製作所、三菱日立パワーシステムズ株式会社高砂工場、神戸製鋼株式会社高砂製作所、サントリープロダクツ・高砂工場(株) キッコーマン食品(株)高砂工場の方は荒井駅。
高砂駅と荒井駅間は、徒歩で概ね15分~20分程度である。
★山陽電車・高砂駅

高砂エリアの工場へ通うなら自転車通勤や徒歩通勤も考えたい。このエリアでは、東京、神奈川、千葉、埼玉の様な通勤ラッシュ時の混雑はない。もちろん満員電車もない。転勤するなら自転車通勤、徒歩通勤圏内に家を借りるのも良い。私は以前、荒井町の加古川近くのレオパレスに住んだ事がある。この時の通勤時間は人生最短の約8分だった。世の中に、こんな快適な通勤があるのか!と感激したものだ。
以前の私は千葉県の自宅(千葉県船橋市 JR最寄り駅:津田沼駅 東京駅まで約30分)から東京都品川区のオフィスまでは約70分。神奈川県横浜市のオフィスまでの通勤時間は約2時間。毎日の通勤は大変で、電車の窓ガラスが割れたり、痴漢騒ぎや喧嘩、そして車両トラブルも珍しくない。毎日、満員電車での通勤だ。こんな毎日から解放してくれたのは、転勤生活による夢の様な自転車通勤である。必ず座れる座席?気持ち良い走行感。通勤が心地よいと感じたのは驚きであった。デメリットは本が読めないことや駅での新製品発表会、そして大量の車内吊り広告等からの情報が入ってこないこと。帰宅時間も当然変わってくる。工場勤務は現場主体の定時間退社があたりまえである。昔でいうホワイトカラーもブルーカラーも同じである。定時間に帰る雰囲気が強く、残業の多いオフィス勤務に慣れている私にはかなりの衝撃だ。
(3)自転車通勤の注意点
①高輝度LEDライトは必需品。 街中、帰宅時は真っ暗なんて場所もある。闇夜を切り裂く、頼もしい高輝度LEDは必需品だ。LEDライトの輝度は200ルーメン以上は欲しいところ。400ルーメンあれば、かなりの明るさで走ることが可能だ。②雨天の場合のことも忘れてはいけない。雨天はレインウエアで自転車通勤の方も珍しくない。雨天までは?と思うなら徒歩でも楽に歩ける距離か?電車でも通える場所に家を借りると良い。山陽電車の荒井駅と高砂駅間は徒歩でも10~15分程度。このため荒井駅が会社の最寄り駅の方で高砂駅で下車して徒歩通勤している方も大勢いる。
(4)電車通勤
高砂市内で利用できる鉄道は、山陽電車(山陽電気鉄道・サンデン)の高砂駅、荒井駅、伊保駅、山陽曽根駅、JR西日本は曽根駅、宝殿駅になる。高砂工場勤務の方は山陽電車の駅が勤務先の最寄り駅になる。JR西日本と山陽電車が接続している駅としては高砂駅から近い順に神戸方面は明石駅、姫路方面は山陽姫路駅になる。通勤を考えた場合、JR西日本の駅をメインに生活を考えると、毎日の通勤は少々不便だ。山陽電車沿線の場合、家賃が安いメリットがある。JR西日本の駅を生活の基本で考えるなら、山陽電車の駅までは自転車を利用するなど工夫すればよい。駅前駐輪場は有料と無料があり、駅により異なるので確認が必要だ。
★出張の際の利用駅:JR西日本 :西明石駅、姫路駅、新神戸駅。新幹線を乗り継いで山陽電車を利用する場合、姫路駅が便利だ。 西明石駅の場合:隣りの明石駅で山陽電車へ乗り換え。新神戸駅からは在来線の高速神戸駅や三ノ宮駅などから乗り換えとなる。
住む場所が明石駅よりも神戸よりであれば、JRと山陽電車が接続している駅はいくつかある。通勤時間がかかっても良いのであれば、そちらのエリアに住むのが良い。
★山陽電車は悪天候に強い。
大阪の大地震、西日本を襲った豪雨は記憶に新しいが山陽電車の稼働率は高い。大阪の地震の際は数時間で復旧。豪雨の際は、須磨浦公園が土砂崩れの災害を受けた。この際も結局、運休とはならず、姫路側と神戸側で区間は限られたが走り続けた。山陽電車のおかげで多くの人が助けられた。
(5)自動車通勤
都心と異なり、自動車通勤も珍しくない。自動車通勤者で多いと思われる居住地は姫路市、加古川市、神戸市。ただ、ある程度の渋滞はあるので覚悟は必要だ。他県からの転勤者には慣れが必要なので、可能なら電車か自転車での通勤が良いと考える。地元の方に聞いた話だが、こちらは運転が少々あらいとのこと。
自動車ありきの生活であれば、住む場所については、ある程度柔軟性がある。
災害発生時なども考え、遠くても概ね1時間程度の通勤時間で考えておくと良い。
私の感覚だが独身者なら、自動車での通勤が前提となる様なエリアに住む必要はないと考える。
このエリアは、バスがほとんどない。一部のエリアにはコミュニティバスがあるが、高砂工場エリアはバス通勤はできない。
※一部の企業では、社員向けのチャーターバスを運行しています。
★山陽電車・高砂駅前ロータリー コミュニティバスのじょうとんバス
聞いた話だが、以前、このエリアの会社からの依頼でバスを走らせたことがあったが、利用者がほとんどいなかった。とのことだ。このため、現在バスは走っていない。ただ一部のエリアはマイクロバスサイズのコミュニティバスが市と共同運営?で走っている。高砂市なら「じょうとんバス」、明石市なら「タコバス」だ。いわゆるシティコミュニティバスだ。